東南アジア原産で、八重山地方で親しまれる香辛料・ピィパーズ(ナガコショウ)の販売イベントが8日、那覇市内で開かれた。沖縄本島で普及拡大に尽力するピィパーズを生かす会(西表秀夫会長)が、同市壺屋の商店街・サンライズ那覇で行われた「サンライズマーケット」で特設ブースを設置し、ピィパーズを使った商品や苗を販売した。
「サンライズマーケット」は、食品や物産の生産者が商店街にブースを設け、直接商品を販売するイベント。生かす会だけでなく、飲食店や雑貨店などがブースを設置し、大勢の人でにぎわった。
生かす会は、ピィパーズを使ったケーキやちんすこう、調味料などを販売する店舗や飲食店と共同でブースを設置。ピィパーズの効果や活用方法なども紹介した。
八重山出身で、沖縄本島で活躍する関係者もイベントに参加。八重山農林高校のOBら「沖縄みずほ会」の島袋安弘会長は生かす会の事務局長も兼務する。島袋氏は「ピィパーズを食べると体が温まる。アレルギーが出なくなった」と効能を強調。実家に植えるため苗を購入した中村悦子さん(浦添市)は「緑化に活用する。雑草も生えなくなる。肥料や農薬も少なくて済む」と話した。
島袋氏が中村さんに苗を手渡し、植え方や育て方のコツを説明、会話が弾んだ。