与那国島観光物産芸能フェア(主催・同実行委員会、沖縄タイムス社)最終日の8日、那覇市のタイムスビルで開催された。雨が激しく降り注ぐ中、大勢の地元民が集まり、与那国島の食材や物産を買い求め、特産品を使った料理に舌鼓を打った。同日は、会場3階のステージホールで、与那国島の芸能も披露され、立ち見客も出る大盛況だった。
演目は、ミティアギやスナイ、棒踊のほか、各地域の舞踊が披露された。約350人が入る会場は満員となり、沖縄本島に住む与那国島出身者らが来場した。
観劇した外間守吉町長は、町単独で初めての島外イベントを振り返り「緊張感を持ってやっていたが、成功裏に終わって良かった。郷里の皆さんにも満足してもらった」と語り、毎年の開催を求める声もあると紹介した。
島の課題については「後継者不足が懸念される」と指摘しつつ、イベントを開催することで、島への関心も高まると期待を込め「郷友会の皆さんにも、伝統芸能を披露できる。今後に繋げられる」と話した。