竹富町は八重山郵便局が駐車場として使用している石垣市大川の町有地を活用し、早ければ１１月から町営有料駐車場を設置する。商業地域の中心地であり、恒久的な収益が見込めることから、土地財産の有効活用を図ろうと、着々と準備が進んでいる。
　町議会の９月定例会に上程された「竹富町駐車場設置及び管理に関する条例」によると、駐車場の名称は「ＴＡＫＥＴＯＭＩ　ＴＯＷＮ　ＰＡＲＫＩＮＧ」（竹富タウンパーキング）。
　駐車できる自動車の種類は普通・小型・軽自動車で、料金は最初の４０分間は３００円、以後６０分間ごとに１００円が加算されるが、「夜間」（午後８時から翌日の午前８時まで）は最大７００円の加算となる。
　駐車場の広さは３２６・６３平方㍍で、１２台のスペースを設置。月額概ね３２万以上の収益を見込んでおり、施設整備、通常の維持・管理は委託し、委託料は月額２２万円ほどになるという。
　宮良良貴財政課長によると、９月末には八重山郵便局から返地予定で、１０月中に駐車場奥にある文化財を保管する倉庫の撤去と駐車場設備をし、早ければ１１月から、駐車料金を精算するとフラップ板が下がり出場できる「フラップ式」での運用開始を予定している。
　１０日に行われた町議会議案審議で宮良課長は「料金設定は近隣の市営、民間、銀行を参考に料金設定した」と述べた。また、立体駐車場の可能性について安全面、管理人設置のコスト面などから採用しなかった。