「第73回とぅばらーま大会」(主催・同実行委員会)が11日夜、新栄公園で開かれた。大阪や本島など島内外から出場した23人の歌い手が月夜の下、美しい歌声を披露し、多くの市民を楽しませた。審査の結果、最優秀賞に東政太朗さん(27)=石垣市宮良=、優秀賞が平良昌裕さん(69)=竹富町上原=、山田たかねさん(36)=宜野湾市我如古=、奨励賞に宮根帆音(ほの)さん(15)=石垣市登野城=が選ばれた。
大会は戦後のすさんだ人々の心を癒し、八重山の心を取り戻すために始まった。
今回は38人の応募者の中から予選を突破した21人に加え、同大会関西予選会の代表、沖縄本島で昨年度開かれた同大会北部地区優勝者も出場した。
最優秀賞を獲得した東さん(27)は「今回で出場3回目。去年は優秀賞だった。まさか今年最優秀賞をとれると思っていなかったのでうれしい」と喜びを語った。
東さんは今回、曽祖父の伊志多(いした)さんが第4回とぅばらーま大会チャンピオンになった時の三線を使って挑戦。「曽祖父にありがとうと伝えたい。心強く弾けた」と笑顔で話した。
合間には作詞の部の入賞者の表彰があり、歌唱の部入賞作品を歴代最優秀受賞者が歌った。特別賞が贈られた白保中、石垣第二中、八重山高校の生徒もとぅばらーまを披露した。
新城浩健審査委員長はとぅばらーまは一息で歌うと味がでる。もっと練習して来年もチャレンジして」と講評した。