「平和で豊かな世の中に」 加護に感謝し結願祭 川平公民館

地元中学生2人(左)が大人顔負けの迫力ある三人棒を奉納した=12日午後、群星御嶽

 神のご加護による豊作への恵みと収穫の無事に感謝し、来期の豊作と住民の幸福を願う川平村最大の神事「結願祭」(主催・川平公民館)が12日午後、石垣市川平の群星(ムリブシ)御嶽で行われ、地域住民が一丸となって獅子舞、棒術、太鼓を奉納した。
 結願祭は午後1時前に川平地区の神司らによる神前礼拝に始まり、ミルク神(弥勒)を先頭に、出演者らによる総踊り、続く太鼓・獅子舞による座見舞いで場を清めた。
 本舞では力強い太鼓、迫力ある棒術、八重山最古とされる2頭の獅子による勇壮な獅子舞が奉納。川平小中学校の児童生徒約30人による太鼓の奉納もあった。
 川平公民館によると、川平村の獅子頭は約500年前に川平の海岸に流れ着いた箱に納められていたという伝説がある。
 神事の後は舞台芸能が行われ、「川平口説」や「川平鶴亀」などの舞踊や、芋掘りの様子をこっけいに演じた「アッコンプル狂言」などが観客らを楽しませた。
 髙嶺善伸公民館長は川平発祥の「川平鶴亀節」に出てくる、争いのない平和な世の中「みるく世」と豊かな世の中「うやき世」に触れ、「来年も今年以上のみるく世、うやき世を迎えられることを」と祈願した。
 川平公民館は今年度、『川平村の歴史』の改訂・再販に向けた編纂事業、川平村古謡の記録保存事業、公民館創立90周年事業の一環として「川平鶴亀節歌碑」建立事業に取り組んでいる。

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