女性の人材育成や、活躍の機会創出支援を目的にした県事業「てぃるる塾」が12日、那覇市でスタートした。沖縄本島に住む20歳から40歳までの女性49人が、来年2月までの約半年間、論理的思考力やコミュニケーションスキルの向上を目指し、女性講師陣の講義を受ける。
同日の開校式には、塾長を務める玉城デニー知事も出席。「皆さんは一期生だ。『てぃるる塾』の歴史の始まりを作ってほしい。ネットワークを続けてもらいたい」とあいさつ。塾生らの人的交流にも期待を込めた。
「てぃるる塾」は県と共に主催する「おきなわ女性財団」の大城喜代子理事長の要請を具現化し、女性教育を進める目的で開催される。受講生は公募で選ばれた49人で、当初の募集人数20人を上回る人数だったが、玉城氏の意向で全員が合格。1人が辞退し、49人が参加する。
開校式で大城氏は11日に発足した安倍改造内閣で女性閣僚が少ないと批判し、「女性の活躍推進と言うが、現実は実行できてない」と指摘。その上で塾生らには「半年の間、女性が活躍できる場を家庭や地域、職場で作ってほしい」と呼びかけた。
元福岡県男女共同参画センター「あすばる」館長の村山由香里氏がコーディネーターを務め、講義を行う。法学者の谷口真由美氏、コニカ・ミノルタの社外取締役である橘・フクシマ・咲江氏、県在宅就業支援センターの高江洲香織センター長らが講師を務める。