第10回記念北部地区トゥバラーマ大会(主催・北部八重山郷友会)が15日夜、名護市民会館中ホールで開催された。15人の出場者が自慢のとぅばらーまを披露し、与那国町久部良出身の大城悠さん(29)=南風原町在住=が最優秀賞に選ばれた。歌詞では「山ゆ見りば八重山ゆ思いだし」と故郷への思いを込め「親ぬ一声肝に染まり」「亡きどぅ知らるぬ」と亡き父へ思いを馳せた。
節目の10回を記念し、過去の最優秀賞受賞者、詩吟、ジャズ、声楽の第一人者もとぅばらーまを歌った。八重山舞踊も披露され、県無形文化財保持者の仲宗根充氏と大工哲弘氏が熱唱した。会場では八重山の泡盛が無料で振る舞われた。
大城さんは前回大会で優秀賞を受賞している。「やっと最優秀賞を取れてうれしい。沖縄の民謡も勉強しているので、大会にも出たい」と目標を語った。
その他の受賞者は次の皆さん。▽優秀賞(沖縄タイムス賞)・山城美帆(糸満市)▽審査員特別賞・屋冝青佳(那覇市)▽奨励賞・中井カンナ(石垣市)、新垣清貴(那覇市)▽川井民枝特別賞・馬渡彩(宜野湾市)、垣花賢也(石垣市)、我如古誉幸(宜野湾市)