非進学校から東京大学を志し、見事合格を勝ち取った東大生の団体「東京大学フロンティアランナーズ」(神田直樹代表、略称・UTFR)の9人は、19日から3日間の日程で石垣市内の学校や塾など6カ所で出前授業やワークショップなどを開催した。学習法や合格体験記などを紹介し、生徒や保護者らと交流した。
20日夜、高志塾(館田真由美代表)では、小学生、中学生、高校生を対象に、出前授業を開催。小学生には「大学は自分のことをじっくり考えられる期間」などと紹介し、サークル活動や東大に入る前に取り組んで来たことを、写真などでわかりやすく紹介した。
中学生には▽勉強とはどういうものか▽なぜ勉強をしたのか▽勉強してよかったこと―などを実体験を交えて力説。カードゲームを例に挙げ「相手の戦略を読み、勝つにはどうすれば良いか」といった理論に置き換え、学習の意義や課題解決に向けた論理的思考などを伝授した。
高校生には東大生流教科別勉強法や、実践的なスケジュールの立て方、時間の過ごし方、受験の時に食べていた物など細かなことも紹介し、相談会では悩みや質問に応じた。
小学4年生の松間太陽君(10)は「東大生は黙々と勉強だけしているイメージだったけど、いろいろな遊びもたくさんしていたことに感銘を受けた。とても優しくて東大生になりたいと思った」と笑顔。
小学6年生の小林陽奈さん(11)は「自分のやりたいことをして良いと背中を押してもらった。動物のことが好きなので生態などを覚えたい」と意気込んだ。
そのほか参加者からは「苦手な教科の克服法や勉強法が聞けて、これからの受験勉強で活用したい」「勉強する意義や楽しさを知れた」などの声が出た。