35年間無遅刻無欠勤 太洋リネンの川満さん(54) 優秀勤労障害者表彰

賞状を手にする川満さん(中央)と、(右から)中山市長、母・美枝子さん、親盛社長、三木誠取締役統括部長=24日午前、市役所市長室

 石垣市登野城にある太洋リネンサプライ㈱(親盛一功代表取締役社長)の社員、川満博文さん(54)がこのほど、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構(千葉市、和田慶宏理事長)理事長表彰で優秀勤労障害者に選ばれた。優秀勤労障害者は全国で計29人選ばれ、県内での受賞者は川満さんのみ。
 聴覚障害をもつ川満さんは、県立北城高等ろう学校八重山分校を卒業し、1984年、同社に入社。現在までの約35年間、大きな病気・けがなく、無遅刻・無欠勤で勤め続けている。
 今回はそれらの活躍が高く評価され、3日に東京都で行われた同機構の2019年度障害者雇用優良事業所等表彰式で受賞した。
 24日午前、川満さんは母・美枝子さん(81)、親盛社長らと市役所に中山義隆市町を訪れ、受賞を報告した。
 代表して美枝子さんが「35年間、健康で立派な賞がもらえたことはうれしい。社長や会社の皆さんの応援のおかげ」と受賞への感謝を述べた。
 親盛社長は「工場内は酷暑かつ肉体労働の大変厳しい環境。本人も思っていると思うが、地域に少しでも役に立つ企業でありたい」と決意を新たにした。
 中山市長は「ハンディを持ちながらも率先して仕事に励み、後進の指導にもリーダーシップを発揮していると思う。観光で一番重要な部分の仕事を担っているので今後も活躍してほしい」と激励した。
 川満さんは1997年には優秀勤労障害者として県知事表彰を受賞。2018年には永年勤続観光従事者として、(一社)日本ホテル協会からも表彰されている。
 重度障害者多数雇用事業所施設認定工場の同社では現在、パート・アルバイト含む100人の従業員がおり、うち障害者は15人。
 同機構では、毎年9月を「障害者雇用支援月間」と定め、障害者の職業的自立の増進と障害者雇用の促進と職場定着を図ろうと取り組んでいる。

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