情報遮断 離島孤立化 2市町、台風情報の収集に苦慮 大規模通信障害 市長「システム脆弱性実感」

 ▽消防の無線で対応
 石垣市は、消防の無線を市役所に持ち込んで被害情報の収集に当たった。市役所に2台、消防に1台ある衛星電話を使って県とのやり取りを行った。
 通信障害が翌日も続いた場合は証明書発行などの窓口業務が不可能になる恐れがあり、職員は市民に状況を説明する準備を進めていたが、通信障害は1日の業務開始直前に復旧し、最悪の事態は免れた。
 中山市長はツイートで「この経験を必ず活かし災害に強いまちをつくる!」と強調。
 知念永一郎総務部長は「庁内の通信システムがダウンした場合、業者に依頼して遠隔操作で復旧させることなどの対応を考えているが、今回は業者との連絡もできず、全く経験がないケース。今後はこうした事態も想定した対応が必要だろう」と指摘した。
 与那国町では通信障害はなかった。

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