石垣市の主要産品の一つであるマグロをPRしようと、市農林水産部は5日午前、南ぬ島石垣空港到着ロビーで「八重山マグロ大試食会」を開催した。空港に降り立った観光客に近海で採れたキハダマグロ42㌔、200食分の刺身が振舞われた。
市は漁業者や流通関係者と共に、マグロ類に関わる生産方法、販売力の向上、消費者動向の把握などを目的に開催。
マグロ船主会の座波幸次会長は「近海で採れた八重山マグロを味わってもらい、また石垣に食べに来たいと思ってほしい」と期待を寄せた。
八重山マグロに魅了され、マグロをさばきに築地から応援に駆けつけた森山利也さんは「八重山マグロの赤味は全国的にもクオリティが高い」と評価し、「冷凍していないのでモチモチ感と赤味の旨みを味わってもらえると思う」と自信を見せた。
愛知県名古屋市から友人2人と訪れた20代女性はマグロを頬張り「分厚くて歯ごたえがあってとてもおいしい」と笑顔で話した。
5日間石垣に滞在し、香港へこれから帰るという50代男性は「赤味の香りが強く、生臭さもなくて食べやすい。石垣ではマンタを見たり、おいしいものをたくさん食べれて大満足です」と満足気だった。
10月10日は「マグロの日」とされ、起源は726年同日、山部赤人が聖武天皇のお供をし、マグロ漁で栄える明石地方でマグロの歌を詠んだことが由来とされる。
イベントでは市内のさしみ店MAPを載せた、マグロの日をPRするチラシが配布された。