来年町長選へキックオフ 本人は再選言及せず 西大舛竹富町長

就任3周年激励会で花束贈呈を受ける西大舛町長=5日午後

 5日に開かれた西大舛高旬竹富町長の就任3周年激励会は、来年秋の町長選に向けた事実上のキックオフ集会となった。西大舛氏は町最大の懸案である役場移転を着々と前進させ、現時点で町議会との関係も良好。再選に向け盤石の態勢を築きつつある。ただ、激励会では西大舛氏本人が再選について直接的に言及する場面はなかった。

 「町長誕生の際『本当に大丈夫か』の声があったが、3周年を迎えた今、島々からは『今のまま頑張っていただくのがベスト』の声が日に日に大きくなっている気がする」
 3周年激励会で実行委員長を務めた那根操町議は、あいさつで再選に向けた期待感をにじませた。
 那根氏は前回町長選で、西大舛氏の対立候補だった川満栄長前町長の選対本部長だった人物。現在は西大舛氏支持に転じた。激励会の実行委員会には町議12人中、10人が名を連ねた。司会は西大舛氏と同じ西表島の三盛克美、山下義雄両町議が務めた。
 西大舛氏の支持基盤である西表島は町内最大の人口を擁しており、役場移転は長年の悲願だった。移転を見据えた仮庁舎の建設が決まるなど、役場移転計画は前進しており、地域の支持は底堅い。再選には好材料となる。
 町長選に向けては、西大舛氏に反発する勢力が川満前町長を推す動きがあるが、具体化していない。西大舛氏が来年72歳と高齢であることを不安視する向きもあるが、周囲は「本人は『あと1期はできる』と思っているはず」と代弁。現時点で対抗馬の姿は見えず、西大舛氏の支持者からは「無投票ではないか」と期待の声も上がる。
 この日の激励会では、西銘恒三郎衆院議員も「来年の山を乗り越えて、島々のため全力で頑張ることを期待する」と再選を意識したエールを送った。
 ただ、竹富町の町長選は近年、告示直前に立候補した候補者が勝利するケースが続くなど、毎回のように波乱含み。西大舛氏が前回町長選で立候補を表明したのも告示5日前だった。西大舛氏の支持者は「まだまだ、何があるか分からない」と警戒感を示す。

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