「今すぐできる働き方改革を考える」をテーマにした県と県産業振興公社主催のセミナーが8日、八重山合同庁舎で開かれ、ナレッジネットワーク株式会社代表取締役で名古屋大客員教授の森戸裕一氏が講師を務めた。普及が進んだスマートフォンの活用を勧め「スマホ同士で、どう働き方を変えることができるか、アイデアをどんどん出して」と呼び掛けた。
今後の日本経済について「2100年ごろの日本は、江戸時代と同じ人口になる。日本の人口減少は、今までの働き方を維持できるレベルにはない。人手不足で新規雇用もできない」と、働き方改革が求められる背景を指摘した。
高速大容量の次世代通信システム「5G」の時代到来を受け「会社や地域の枠を超えて、人がスマホでつながる時代」と述べ、具体例としてスマホによる会議や、製品の管理をスマホの遠隔操作で行うことなどを挙げた。
新しい働き方として、副業や週2回の自宅勤務ОK、業務の外注による正社員採用の廃止などを紹介。「今までのやり方を、ちょっとずつ疑ってみよう。自分の会社で何を変えられるかは会社によって違う。試してうまくいかなかったら、もう一度話し合えばいい」と述べた。
セミナーは9日に宮古、10日に那覇、15日にうるま市で開かれる。