県は9日午前、県優良県産品推奨状交付式を県庁1階の県民ホールで行い、優秀アイディア賞に(有)宮城菓子店(石垣市石垣、宮城龍二代表)の「ミルクくんぺん」が選ばれた。
県優良県産品推奨制度は県産品の品質向上と販路拡大を目的に1980年から始まり、今年で40年目。これまで、2419品が優良品として推奨され、県産品のブランド力の強化と販路拡大、地場産業の振興に貢献してきた。
宮城菓子店は地域資源を活用した商品の製造・販売に力を入れており「ミルクくんぺん」は、伝統菓子である「くんぺん」に、波照間島の黒糖や沖縄本島で生産される牛乳、塩などをブレンドして商品化した。
宮城菓子店沖縄営業所の真境名康志所長代理は「若い人が好むようミルク風味にした。沖縄本島でも那覇空港や量販店で販路を拡大している」と述べた。「ミルクくんぺん」は、新石垣空港にある直営店や各スーパーなどでも販売される。
商工労働部の嘉数登部長は「製品開発や販路拡大に向けて取り組みをお願いする」とあいさつ。県物産公社の湧川盛順社長は「県産品の市場は広がっている。認知向上と販路拡大に取り組みたい」と展望を語った。