児童虐待に関する万国津梁会議(委員長・比嘉昌哉沖国大教授)の第2回会合が10日午後、那覇市のなは市民活動支援センターで開かれ、有識者が県に提出する意見書を審議した。
委員は比嘉委員長のほか、琉球大学教授の上間洋子氏、兵庫教育大教授の海野千畝子氏、沖国大講師の野村れいか氏、美ら島法律事務所の横江崇弁護士ら5人。
上間氏は、虐待を受けても助けを求めることができない子が増えていると懸念。横江氏は、弁護士が学校運営に関わり、家庭との問題を解決する「スクールロイヤー」について「先生を支えるだけでなく、子どもらたち意見を言えるよう働きかけをするべき」と求めた。
野村氏は沖縄の教育改革推進、海野氏は若年妊産婦の問題などを訴えた。比嘉委員長は、全国と比較し、沖縄では精神疾患などの問題を抱える教師が多いとも指摘した。