那覇で大綱挽、大盛況 各国から参加者 綱が切れて引き分け

力を合わせて綱を引く参加者ら。世界中から多くの観光客が集まった=13日午後、那覇市の久茂地交差点

 幸福を祈願し、全長200メートル、重さ40トンの世界最大級の大綱を引き合う伝統行事「那覇大綱挽(おおつなひき)」が13日、那覇市中心部で行われた。引き手や見物客ら約27万人(主催者発表)が会場となった国道58号線を埋め尽くし、熱気に包まれた。
 強い日差しの下、オフィス街の久茂地交差点で長さ100メートルの綱2本を結び付け、東西両チームが勝負。爆竹の音や指笛が鳴り響く中、約1万5千人が綱を引いた。約4分間の熱戦の末、西側の綱が切れて引き分けた。
 那覇の大綱挽は琉球時代から交易都市として発展した那覇を代表する行事で、戦前・戦中に一度途絶えたが、1971年に復活した。「世界一のわら綱」として、ギネス世界記録に認定された。
 今年の大綱挽には、県民だけでなく、国内外から多くの観光客が参加した。終了後は、参加者が綱を切り分け持ち帰った。在沖米国商工会議所に属する多くの外国人スタッフが綱を切るなど、裏方としてサポートした。
 豊見城市から家族で参加した山里将昭さん(38)は「毎年来ている。熱気があって良かった」と話し、息子の皇将君(4)は「楽しかった」と笑った。

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