県立八重山病院は17日までに、同病院付属西表西部診療所の医師が急病で不在になったと明らかにした。当面は同病院や西表島東部の大原診療所の医師を輪番制で代診として派遣するが、今月は週1回の臨時休診を余儀なくされる。同病院側は「県病院事業局に後任の派遣を要請しているが、年度内は代診による対応が続くかも知れない」としている。医師不在が長期化した場合は、地域医療への影響が懸念される。
西表島には同病院付属の診療所として東部の大原診療所と西部診療所があり、それぞれ医師1人が常駐している。同病院によると、西部診療所の医師は4月に赴任したが、今月になって急病と診断され、異動が決まった。
今週は一般の外来の対応はしていない。来週以降は11月1日まで、同病院と大原診療所の医師が交代で代診として派遣される。ただ通常の休診日である土、日、祝祭日のほか、18日、24日、31日は代診が確保できず、臨時休診が決定した。
大原診療所の医師が代診した場合、西表島東部で急患が発生した場合の対応が課題になる。同病院から代診を派遣する場合は、石垣島での診療体制にも影響が出る可能性がある。同病院は代診の医師が外来を担当しない日に派遣するようスケジュールを調整する方針だが、西部診療所に後任の医師が赴任するまでの間は、人員不足に苦慮しそうだ。
天候の都合などで石垣島からの船が運航できない場合は代診の派遣中止、遅れ、早退の可能性も考えられる。
今月は18日までの夜間(午後5時から翌日午前8時半)、休診日の19日、20日の急患は大原診療所で対応する。
21日から11月1日までの夜間は、月・火曜日は西部診療所、水曜日から金曜日までは大原診療所で対応する。それ以外の平日日中(午前8時半から午後5時)は、輪番制で代診医が対応する。