暴力団等が縄張り代や用心棒代などとして飲食店から金銭を徴収し資金源とする「みかじめ料」を拒絶する「みかじめ料等縁切り隊」発足式が17日午後、八重山警察署(島尻重美署長)3階訓授場で行われた。縁切り隊は美崎町にある稲福ビル、森ビル、オーシャンビルの各ビルに1隊ずつ、計3隊発足。各隊代表者と暴力団追放県民会議など11の支援組織の役員らが出席し、暴力団等のいない安全・安心な街づくりへの決意と結束を固めた。八重山地区での発足は初、県内では7番目となる。
美崎町では観光客増加などが要因となり、暴力団を後ろ盾にしたキャッチの横行や不良集団等の台頭による風俗環境の悪化が生じており、浄化対策が喫緊の課題となっている。
今後はさらなる観光客の増加に伴い、地元暴力団が本土系暴力団などと結託して、さまざまな利権を狙って石垣に進出し、▽みかじめ料の徴収▽キャッチによる風俗案内の契約等の強要―などの不当要求行為がなされることも危惧されている。
縁切り隊に加入すると暴力団排除ステッカーが無料配布され、店舗で掲示することで暴力団等の不当要求拒否を明確に意思表示でき、不当要求等があった場合には支援組織と連携した対応ができる。
今回は稲福ビル24店舗、森ビル7店舗、オーシャンビル9店舗の計40店舗が加入。このほか51店舗が賛同しており、今後八重山署は美崎町界隈に所在する全店舗に対し縁切り隊発足を推進し、各隊を集約した「美崎町縁切り隊同盟」を結成したい考え。