来春の選抜高等学校野球大会の出場校を選ぶ参考資料となる第145回秋季九州地区高等学校野球大会(主催・九州地区高野連)が19日、佐賀市のみどりの森県営球場と佐賀ブルースタジアムで開幕した。16日から佐賀県入りしている八重山農林高校野球部(新里和久監督、部員14人)の選手12人は同日午前、みどりの森県営球場で行われた開会式に出場し、午後からは20日に行われる福岡第一高校との初戦に向けた最終調整を行なった。
現地での4日間は慣れない寒さを肌で感じ、雨天による公開練習の中止にも見舞われたが、地元高校のグラウンドや屋内練習場で練習に励んだ。
大浜圭人主将は4日間を振り返り「雨が多かったが良い感じで来ている。投手陣は全く問題ないし、守備練習も重ねた。あとは自分たちがどれだけ打てるか」と言い切った。
その上で「(開会式では)他チームの選手の体格の良さに驚いた。でも同じ高校生。福岡第一は『ピストル打線』と言われるが、明日はどっちの打撃が上か決まる。『挑戦者』という心を忘れずやりたい」と意気込んだ。
練習場所を提供した柳川高校と多久高校の野球部員らがバッティングピッチャーやボール拾いなど、練習に協力したという。「感謝しきれない。島民の方々はもちろん、柳川、多久の選手たちにも良い結果で恩返しするしかない」と意気込んだ。
新里監督は開会式について「人数の少なさに加え、最後の入場だったため正直不安だった。でも胸を張って行進する子どもたちを見てグッときた。心なしか会場の拍手も大きかったように思う」と感慨深げに話した。
初戦については「福岡第一は手強い相手だが、子どもたちを信じて送り出すだけ。支えてくださった方々への感謝の気持ちを忘れず、戦ってほしい」と思いを込めた。
初戦は20日の第2試合、佐賀ブルースタジアムで午後零時半開始。