【金波銀波】八重山農林高校が高校野球の…

 八重山農林高校が高校野球の九州大会に出場し、八重山住民は春の甲子園出場の期待に沸いた。残念ながら初戦敗退というほろ苦い結果に終わり、離島から甲子園の遠さを思い知ったが、2006年の甲子園に春夏連続出場を成し遂げた八重山商工の「すごさ」も改めて感じた◆当時は同校への官民挙げての支援、選手層の厚さ、経験豊かな指導者など、勝負に必要とされる「天の時、地の利、人の和」が奇跡的にそろった。当時に比べると、個々の選手の能力は高いとはいえ、八重農は必ずしも好条件に恵まれているわけではない。九州大会での苦戦はある程度予想されていたことだ◆とはいえ、大舞台を経験した選手たちは、一回り成長したはず。来夏の県大会に向け、八重農が大きなアドバンテージを獲得したことは間違いない◆甲子園で県勢は興南が2010年に春夏連覇を果たしたが、以降、なかなか上位に進出できずにいる。春の甲子園に至っては、ここ数年出場すらなく、今回の九州大会で沖縄尚学が4強入りできなかったため、来春も出場の可能性は低い◆久しぶりに甲子園で旋風を起こす沖縄球児を見たい県民は多い。それが小さな離島の高校であれば、感動は全国に広がるだろう。来夏の甲子園へ、八重山3高校の奮闘に期待したい。

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