常勤医派遣「来月中めど」 西大舛町長の要請に副知事 西表西部診療所

要請書を手渡す西大舛町長(写真左)と受け取る謝花副知事=28日午後、県庁

 竹富町の西大舛髙旬町長は28日午後、県庁に謝花喜一郎副知事を訪ね、西表西部診療所に不在となっている常勤医師を配置するよう要請した。謝花副知事は「一日も早く常勤医を派遣する。11月中旬から末までにめどを立てる」と説明。県内の県立病院から派遣する医師を人選する考えを示した。

 同診療所を巡っては、14日に勤務医が急病を理由に長期休暇を取得し、その後異動が決まった。県は代診医を八重山病院から派遣し、西表大原診療所にも協力を求め、診療体制を維持してきた。
 医師の派遣を円滑化するため、西大舛町長は離島便を運航する船会社と交渉し、通勤する代診医が無料で乗船できるよう手配した。
 代診医は、21日から交代で毎日派遣され、昼ごろから夕方まで診療し、終了後は石垣島に帰島している。西大舛町長は「夜間に医師が不在で不安だ。(診療所に)誰もいない」と説明し、常勤医が必要だと訴えた。
 謝花副知事は11月以降、常勤医を最低3カ月から半年間派遣し、診療所に常駐させ、任期後、別の医師に交代させる案を出した。西大舛町長によると、同席した病院事業局の我那覇仁局長は「短くて半年だ。県内の医師を回そう」と話し、1年に2回ほど常勤医が入れ替わる態勢を模索する考えを示したという。
 西大舛町長は「急患発生時は、西表西部地域の住民が大原診療所まで通院している」と述べ、現状では住民や医師に負担が大きいと訴えた。

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