今年3月、石垣市白保で逃げ出した犬に襲われている登校中の女子小学生を助けたとして、八重山署の島尻重美署長は28日午前、同署で地域住民の迎里さえ子さん(61)に感謝状を贈呈した。
迎里さんは3月13日午前7時50分ごろ、白保の通学路付近で車を運転していたところ、犬の鳴き声と「怖い」とおびえる女の子の声を聞いた。
車を止めて声のする方へ向かうと、木に隠れ、パニックを起こして泣いている当時小学生4年生の女児を発見。女児は体長1㍍、膝丈ほどの高さの中型犬に威嚇され、肘から噛み傷による出血もあった。
迎里さんは落ちていたヤラブの実を2、3回犬に投げつけて追い払い、女の子を車に乗せ保護。家族の元へ送り届けた。
表彰を受け、救助について「犬にはむやみに近づかないほうがいい。私は当たり前のことをしただけ」と謙虚に話した。