沖縄初のプロ野球球団・琉球ブルーオーシャンズ(小林太志社長)は29日午後、県庁で記者会見し、初代監督に日本プロ野球(NPB)の千葉ロッテマリーンズや横浜DeNAベイスターズで活躍した元投手の清水直行氏が就任すると発表した。また、ヤクルトスワローズで活躍した比屋根渉氏(沖縄県出身)も選手として入団することも明らかにした。
清水氏は2000年から09年までロッテのエースとして活躍、横浜でも二桁勝利を挙げた。14年にニュージーランドの野球代表コーチに就任。17年から古巣ロッテの投手コーチを務めていた。
監督就任について清水氏は、野球振興に寄与できると強調し「チャンスでしかない。チャレンジできる」と述べ、チーム作りについては「攻撃的なチームを作りたい」と意欲を見せた。
琉球ブルーオーシャンズは、5年以内のNPB入りを目標に掲げる。清水氏は「参入した時に勝てるチームを目指す。本拠地は沖縄なので、(県民に入団の)チャンスが身近にある。挑戦してほしい」と話し、プロ入りのチャンスを広げたいと強調した。
比屋根氏は沖縄尚学高校から城西大学に進学した。「(NPBの)7年間の経験を後輩に伝えたい。球団を盛り上げ、沖縄に恩返ししたい」と話し、選手第一号として、チームの支柱になると意気込んだ。
琉球ブルーオーシャンズは、入団選手の選考を行うトライアウトを11月に開催する。
会見に同席した小林氏は「一次で130人程度が合格した。沖縄県民が半分以上だ。元プロ選手はトライアウトに参加しない」と説明した。