飲酒運転根絶県民大会(主催・県、県議会、県警)が30日午後、浦添市のてだこホールで開催された。県飲酒運転根絶条例制定10年の節目に当たり、小禄高校芸術教養コース書道専攻の生徒らが模造紙に飲酒運転根絶のメッセージを書き、参加者全員で読み上げた。
同条例は2009年、当時の石垣市区選出県議だった辻野ヒロ子氏の提案で制定された。県警だけでなく、自治体や関係機関・団体、企業が取り組みを強化し、飲酒運転に起因した人身事故が約4割減少するなど、一定の成果を上げているという。
謝花喜一郎副知事は、飲酒運転の検挙件数が2018年に2222件となり、条例が制定された2009年に比べ約4割増加したと指摘。「広報活動を実施し、県民総ぐるみで飲酒運転のない社会環境づくりに取り組んでいる」と強調した。
県警の筒井洋樹本部長は「飲酒運転の検挙数は2年連続で2000件を超え、昨年は実数で全国最多だった。根絶は未だ道半ばだ」と指摘。県民の意識向上を図るため、取り組みを継続する考えを示した。芸能団体による和太鼓演舞やダンス、歌のパフォーマンスが行われた。