県と八重瀬町は5日午後、来年の東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会(東京2020大会)の事前キャンプに関する協定をルワンダパラリンピック委員会と締結した。同国のシッティングバレーボールの選手らが町内の施設を活用し、練習する。県が他国の競技団体と協定を結ぶのは、今回で9件目。
調印式は県庁1階のホールで行われ、県からは富川盛武副知事が、八重瀬町の新垣安弘町長が出席。ルワンダパラリンピック委員会のムレマ・ジーンバブティスト会長との間で協定書を交わし、記念撮影した。
今回の協定を巡っては、県と市町村、県体育協会で構成する「沖縄2020事前キャンプ等誘致推進委員会」が誘致を図り、2018年9月にジーンバブティスト会長が来日し、県内を視察した。練習環境の良さが評価され、事前キャンプ地に選定された。
富川氏は「沖縄でトレーニングを積み重ね、県民と交流し充実した事前キャンプを過ごして欲しい」とあいさつ。
新垣氏は「五輪のキャンプが万全の状態で迎えられるようサポートする」と述べ、歓迎した。
ジーンバブティスト会長は「今日からキャンプを行う。大会後も協力関係を続けたい」と強調。五輪後もスポーツ振興で沖縄の力を借りたいと求めた。
チームは五輪直前にも来日し、八重瀬町で練習する予定。