島しょ部を持つ国の知事らが集まり、観光などの共通課題を協議する第23回島嶼(しょ)観光政策フォーラム(ITOP)が5、6の両日、那覇市内のホテルで開かれた。開催地の沖縄県の提案で「観光によるSDGs(エスディジーズ)への貢献」をテーマに設定。6日にはプレゼンテーションやシンポジウムを行い、観光客を含めた全ての観光に携わる人に対し、国連が掲げる持続可能な開発目標SDGsの理念を普及させることを盛り込んだ共同声明を発表した。
共同声明では、「持続可能な観光地づくり」に向けて明確なビジョンを示し、地域間で連携して課題解決に取り組むことなどを呼び掛けた。地域資源の保護に配慮し、観光事業者や地域住民とも連携して観光振興を図る方針も示した。
海外からはスリランカ南部州、中国海南省、タイプーケット県、韓国済州島、インドネシアバリ島が参加した。
玉城デニー知事は記者会見で「SDGsを達成するため、地域住民や観光客を含む全てのステークホルダー(利害関係者)が取り組む必要ある」と指摘した。