派遣費負担の重圧訴え 高校生議会で八重高生徒 県議会

実際の議場で登壇し、玉城知事らに質問した八重山高校の生徒ら(写真右から袴田君、波照間さん、田淵さん)=7日午後、県議会

 県議会(新里米吉議長)は7日、若者の政治参加意識の醸成と普及啓発を目的に「高校生議会」を開催した。県内から選出された高校生議員らが議場で玉城デニー知事や部長らに質問し、答弁を求めた。八重山高校2年の田淵鈴夏さん、袴田颯介君、波照間早希さんも登壇し、離島生徒の沖縄本島への派遣費補助などについて県当局に答弁を求めた。

 田淵さん、波照間さんは「離島に住む私たちの島外への遠征費、派遣費の負担は重い。費用の捻出に苦心している生徒もいる」と現状を説明。同校野球部の場合では、年間に30万円以上かかるとして「負担を和らげるため、全員で集団バイトをする期間がある。貴重な練習時間を削っても一大会分の派遣費ほどにしかならない。他の部活でもバイトをし、勉学がおろそかになってしまう生徒や経済的事情で退部する生徒もいる」と深刻な実情を訴えた。
 平敷昭人教育長は「県大会や九州大会、全国大会に参加する高校生に対し、体育連盟や文化連盟を通し、派遣費は助成している。
今年度は離島から本島への派遣費の助成を増額した」と説明した。
 袴田君は「観光客によるポイ捨てなどのマナーの悪さについて、県はどのような対策をするか」と質問。
 玉城知事は「外国の観光客向けに、日常的なマナーや沖縄の風習を多言語で発信し、観光施設でマナー啓発ブックを配布している」と答弁。国連が提起した持続可能な開発目標(SDGs)の理念に関し「啓発も進めることが大切だ。観光資源の適切な活用と保全の両立を目指す」と強調した。

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