過去2番目の高水準 上半期求人1.65倍、観光牽引 2019年度有効求人倍率

 八重山公共職業安定所(寺島浩代所長)は7日、2019年度上半期(4~9月)の雇用の動きを発表した。有効求人倍率は1・65倍(原数値)で、過去2番目に高い数値を記録した。寺島所長は「新石垣空港の開港やクルーズ船の寄港で入域観光客数が増加し、観光産業が中心になって求人を牽引(けんいん)している」と分析。今後も当面、雇用情勢の好調さは続くとの見通しを示した。

 上半期の有効求人倍率が過去最高だったのは18年の1・72倍で、今年度は0・07ポイントの微減。引き続き高い水準を維持した。
 新規求人数は2808人で同2・9%減。新規求人数のうち、正社員の求人数は862人となり、新規求人数に占める割合は30・7%と、初めて30%台に達した。
 月間有効求人数(平均)は1376人で前年同期比0・4%減、月間有効求職者数(平均)は834人で同3・5%増。新規求職申し込み件数は1256人で同2・8%減、就職件数は568人(月平均95人)で、同4・5%減だった。
 9月の有効求人倍率は1・74倍で同0・01ポイント増。県内5地区の労基署管内では6カ月連続してトップを維持した。2位は宮古管内で1・71倍だった。県平均(季節調整値)は1・19倍、全国(同)は1・57倍で、県内では離島の八重山、宮古の好調さが突出している。
 寺島所長は「離島という環境で、働ける人数が限られていることも影響している」との見方を示し「正社員の雇用をもう少し伸ばし、働きやすい環境を整えれば、IターンやUターン希望者も就職しやすくなる。引き続きマッチングに努めたい」と期待した。

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