港湾労災防止で努力賞 八重山で死亡事故ゼロ件 石垣港運

石垣港運㈱の下地社長(前列右)と梅澤署長(前列左)ら=8日午後、八重山労働基準監督署

 先月18日に愛知県名古屋市で開催された「第56回全国港湾労働災害防止大会」(主催・港湾貨物運送事業労働災害防止協会)で、石垣港運㈱(下地巖代表取締役社長)が安全部門の努力賞を受賞した。今回同賞を受賞したのは九州地方では石垣港運のみ。八重山労働基準監督署によると八重山での港湾荷役作業中の死亡事故は過去10年以上零件という。
 同賞は優良賞には達しないものの、安全活動を熱心に実施し、労働衛生管理の改善向上に努力し、その向上が著しい事業場に授与されるもの。

 下地社長らは8日午後、同署に梅澤栄署長を訪れ、受賞を報告。
 下地社長は「朝が一番肝心。朝は体操をしてから、一週間の予定をミーティングにかけ、課長・係長クラスで一日の作業内容を話し合わせている」と強調。年に2回の港湾労災防止パトロールや講習会も実施している。
 受賞について「『今後も努力して事故をなくしなさい』ということだと思っている。頑張っていく」と話した。
 梅澤署長は同協会会員事業場での死亡災害発生件数は昨年3件、今年9月時点では6件発生していることを指摘し、「八重山、県内ではゼロ件。皆さんの自主的な活動により、非常に助かっている。引き続き、年末年始も労働災害防止を」と喜んだ。

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