「空の神兵」顕彰会の奥本康大会長は9日午後、護国神社で講演した。沖縄戦で、米軍に占領された読谷飛行場を奇襲した日本陸軍の義烈空挺隊について説明し「国のため、家族のために命を賭して戦った英雄の志を語り継ぐのが、真の慰霊と顕彰だ」と訴えた。
読谷飛行場は、現在の読谷村役場と読谷中学校がある場所にあった。義烈空挺隊は同飛行場に輸送機を強行着陸させて米軍と戦闘状態に入り、大きな損害を与えた。同隊には沖縄県出身の隊員もいたという。
戦後、有志の手で慰霊碑が建立されたが、村役場や中学校の建設などの影響で移設された。
奥本氏は正しく歴史を次世代に伝えるべきだとして、政治的思惑で建てられた案内板などが移設後の慰霊碑の周辺には多いと問題視。「働きかけて、是正したい」と述べた。