「あなた達も桜の会を行っていた、とか。出席してたでしょ、とか。つまらない反応です」。立憲民主党の蓮舫参院議員が投稿した14日のツイッターに呆然とした◆安倍晋三首相が主催する「桜を見る会」に首相の地元支援者が多数参加したとされる問題。旧民主党の鳩山由紀夫政権でも同様な事例があったと指摘され、当時の政権幹部だった蓮舫氏が開き直った形だ◆首相が税金を使って支援者をもてなしていた疑惑に「説明なきまま、中止で幕を閉じようとする政府の姿勢も姑息(こそく)すぎます」と息巻くが、自身の説明責任を問われると「つまらない反応」と一蹴するご都合主義◆国民民主党の玉城雄一郎代表は、鳩山政権時代の「桜を見る会」にも与党議員の推薦枠があり、自身も招待者を推薦したことを明らかにした。この会は吉田茂元首相の時代から始まったというが、政権を問わず招待者の基準が「なあなあ」だったのだろうと推測できる◆野党はこの問題を国会で徹底追及する構え。だが、その会に「誰それが呼ばれた」などという質問に多大な時間をかけられてはたまらない。一般庶民に縁のない会など縮小でも中止でも構わないが、国会での論戦には、今の日本に何が一番大切なのかを見据えたテーマを設定してほしい。