離島の高校生が活動発表や特産品販売を行う「高校生美ら産フェア」(主催・県教育委員会)が15日、離島フェア会場の奥武山公園内にある県立武道館と那覇港で始まった。17日まで。会場は多数の来場者であふれ、活況を呈した。
八重山農林高校ライフスキル科3年の玉那覇航矢君(18)は、ポスタースローガンで「太陽に轟け我らの技術咲きほこれ未来の美ら花」を発表し、3位相当の優秀賞に輝いた。
玉那覇君は「普通校にはない専門校の技術や発表を披露する機会。離島でもすごいというところを内地の人にも知ってほしい。優秀賞が決まった時はうれしかった」と受賞を喜んだ。
美ら産フェアでは八重山農林高校と八重山商工高校の活動を発表するパネルを展示。八商工情報技術科は、ゲームエンジンのUnity(ユニティー)で作ったアクションゲームと石垣島の農家向けに肥料などをまく時期を簡単に調べられるアプリを発表した。
制作に関わった同校3年の小禄大生君(18)は「ゲームクリエイターになりたくてプログラミングの基礎を学んできた。今後は石垣島以外のエリアや農業以外の分野にもアプリの対象を広げていきたい」と展望を話した。
八商工商業科の8人は「商業デパート」で石垣島の特産品を厳選し販売した。店長を務めた観光コース3年の井上優哉君(18)は「石垣の特産品は何か考え、夏休み中から店に行って商品を探し、実際に購入して検討を重ねてきた。ヤシガニせんべいなど、自信のある品ばかり」と意気込んだ。
特設ステージではファッションショーや研究発表など、専門校ならではの成果を発表した。