島の伝統継承に尽力 八重山3氏に文化功労者表彰 那覇

表彰を受けた登野城氏(前列右)、西表氏(同左)、金城氏(後列中央)=18日午後、県庁

 県は18日午後、文化功労者の表彰式を県庁で行った。八重山からは、八重山古典民謡保持者の金城英皓氏(76)、八重山伝統舞踊保持者の登野城米子氏(86)、小浜島の盆(そーら)などの踊り手として活躍した西表郁氏(82)が受賞した。
 県文化功労者表彰は、芸術文化の振興、文化財保護に尽力し、功績のあった個人や団体をたたえる。令和元年の今年は、県内で15人が表彰を受けた。
 金城氏は長年、八重山古典民謡の保存と継承、練磨に努め、普及や継承者育成に尽力した。「令和の記念すべき最初の文化功労者になった。賞に恥じないよう今後も師弟の育成を頑張りたい」と受賞の喜びを語った。
 登野城氏は長年、八重山伝統舞踊の保存や継承、練磨に努め、普及と後継者の育成に尽力した。「大きな賞をもらってありがたい。(運営する)研究所も45年になる。踊り一筋で70年になった」と芸歴を振り返った。
 西表氏は長年、国指定の重要無形民俗文化財「小浜島の盆、結願祭(しちい)、種子取祭(たなんどぅる)の芸能」の踊り手として活躍した。保存継承と後継者育成に尽力した。「島で生まれ育ち、島の人と結婚した。民俗芸能を40年近く頑張ってきた。継承し認められた」と笑顔を見せた。

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