玉城デニー知事は20日、火災で正殿などが焼失した首里城(那覇市)の再建に向け寄付を集める札幌市の沖縄物産店を視察した。11月20日時点の寄付金額は約220万円で、玉城知事は「皆さんとの絆による復興を進めていく。沖縄とつながってもらい、温かい心を寄せてもらえれば」と訴えた。
米軍基地問題の議論を全国的に深めるための「トークキャラバン」で同市を訪れていた。市中心部の地下街にある沖縄物産店「札幌わしたショップ」を訪問した知事は、上條透店長(33)に売れ筋やお客が求める商品などを質問。12月31日まで設置されている募金箱に「ありがとうございます」とサインしていた。
視察に先立ち、知事は北海道の浦本元人副知事と面会した。浦本副知事が北海道も米軍の訓練を受け入れていることに触れ、「沖縄の大変な環境は承知している。同じ気持ちで取り組んでいきたい」と述べると、玉城知事は「北と南で連携できれば」と応じた。