県内の更生保護関係者が集まり、功労者を顕彰する県更生保護大会が20日午後、那覇市内のホテルで開催された。「社会を明るくする運動」県作文コンテストでは、八重山からは、中学生の部で江川本気君(14)=大浜中3年=が最優秀賞、宮島嘉与さん(14)=白保中2年=が優秀賞、小学生の部では生盛蓮さん(12)=大浜小6年=が優秀賞をそれぞれ受賞した。
江川君は友人に求められ、祖母が営む小売店からたばこを取ろうとしたが思いとどまった経験を明かし、祖母のおかげで、客が笑顔になり、社会が明るくなったと話した。「私も祖母のように、人のためになりたい」と力を込めた。
宮島さんは、中学生で引きこもりを経験した姉が、学校の先生やカウンセラーの力で登校を始め、通信制高校にも合格したことを発表。「不登校で悩む人も、家族で寄り添うことが大切。家族愛が生きる原動力」と訴えた。
生盛さんは部活で登校する際、自宅に帰れなくなった住民を見つけ、遅刻の可能性もあったが付き添った。「相手を気にかける優しさを多くの人が持ち、助け合いが広がれば、笑顔が広がる」と述べた。
コンテストには、小学生の部に3132点、中学生の部に1126点の応募があった。