竹富島のシンボルとして親しまれている国指定登録有形文化財の「なごみの塔」の修繕工事がこのほど始まり、同塔がある赤山公園には柵が設置され、立ち入りができなくなっている。
同塔は高さ約4・5㍍の鉄筋コンクリート造り。1953年建立。集落の中心に位置するため赤瓦の町並みを見渡すことができ、観光客にも人気が高かったが、2016年9月より老朽化のため閉鎖され、利用ができなくなっていた。
同塔は文化財のため建て替えができず、補修での対応。工期は10月から2019年度末だが、改修後も不特定多数の利用が制限される予定。島民からは「眺望が素晴らしいので、修繕後はなんとか自由に昇降できるようにならないか」との声が聞かれるが、一方で「高所から見下ろすのは島民目線ではない。今後は機織りや民具作りなど伝統文化と共に生きる島民の目線をアピールしては」との声もあった。(隅田賢通信員)