竹富島のコンドイビーチ付近にリゾートホテル建設を計画している㈱RJエステート(一丸秀信代表取締役)=那覇市=が同計画に反対している住民個人を名誉毀損で訴えているのは不当訴訟であるとして、住民団体「竹富島を守る会」(阿佐伊拓会長)は20日、まちなみ館で臨時集会を開催し、原告の事業者に対し慰謝料を請求(反訴)することを全会一致で決議した。
反訴とは係属中の訴訟手続きを利用して、被告が原告を相手方として提起する訴えのこと。RJ社は8月8日、同会の阿佐伊会長個人に対し、名誉毀損の損害賠償訴訟を提訴した。
守る会はRJ社の訴訟提起が不当訴訟であるとする理由について、①原告が名誉毀損と主張する守る会のホームページの記載は意見・論評にすぎないこと②2000万円と高額な慰謝料請求③反対住民らに対する威圧的な言動などをあげ、本件訴訟がリゾート開発に反対する住民運動を萎縮させるための不当訴訟であると主張している。
次回の公判は12月20日に那覇地方裁判所で開かれる。