県は26日、10月の入域観光客数概況を発表した。韓国客は7900人で、対前年同月比で3万3500人減(80・9%減)となり、統計を取り始めてから過去最大の減少となった。玉城デニー知事は韓国客の落ち込みを食い止めるため、10月に訪韓して交流促進を呼び掛けており、成果が注目される。
入域観光客は85万1300人で対前年同月比2000人(0・2%)増となり、韓国客の減少にもかかわらず、10月の過去最高を更新した。
国外客は1万6000人減(6・5%減)の23万500人で、韓国客の落ち込みが目立つ。韓国と沖縄を結ぶ航空便は昨年の週77便から週24便に減少。ソウルからの直行便のみになった。11月の韓国便は昨年の82便に対し、週24便にとどまっている。韓国では訪日自粛の動きが続いており、県は11月も「厳しい状況が予想される」としている。
玉城知事が韓国客誘致のため再度、訪韓する可能性について、文化観光スポーツ部の新垣健一部長は「現地の状況を見て、検討しないといけない」と述べるにとどめた。
他のアジア各国では、台湾、中国本土、香港などからの観光客がいずれも増加した。
国内客は、1万8000人増(3・0%増)の62万800人。11月も堅調に推移する見込み。