米軍訓練、部品落下で抗議 県議会11月定例会が開会

県提出議案を説明する玉城デニー知事。直前に首里城焼失について発言。野党議員から激しい野次があった=27日午前、県議会

 県議会(新里米吉議長)は11月定例会初日の27日、米軍嘉手納基地(嘉手納町など)で10月に実施した米軍によるパラシュート降下訓練と、MC130特殊作戦機の部品落下に抗議する決議と意見書を、全会一致で可決した。
 降下訓練について日米両政府は1996年、伊江島補助飛行場(伊江村)に集約することで合意しているが、例外的な場合に限られる嘉手納での訓練が常態化していると指摘した上で「県民に大きな不安と恐怖を与えている」と批判した。部品落下については、原因究明と通報体制の検証を求めた。

 恩納村で10月下旬にパトカーのガラスを割るなどして米兵4人が逮捕された事件などにも言及し、綱紀粛正を要求した。
 抗議決議は米軍や駐日米大使らに、意見書は日本政府に宛てた。
 今議会の提出議案は37件。このうち一般会計補正予算案は総額3億1744万円。会期は12月20日までで、同4日から代表質問が開始される。

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