県は29日、2016年度市町村民所得を公表した。市町村内総生産は4兆2820億円(前年度比4・2%増)で、一人当たり市町村民所得は与那国町が402万3千円で北大東村、南大東村に次ぐ3位となった。成長率は建設業の成長が大きかった宮古が9・9%増で最大となった。玉城デニー知事は同日の記者会見で「アジアの活力を取り込む施策を引き続き推進し、好調な経済の恩恵を離島をはじめすべての市町村に浸透させ、県民所得の底上げにつなげたい」と述べた。
経済成長率は北部が4・4%、中部が3・5%、南部が5%、那覇が4・1%、八重山が2・8%だった。
市町村別で最も総生産が大きかったのは那覇市の1兆3891億円。次いで浦添市、沖縄市と続いた。石垣市は1582億円で8位、竹富町は172億円で25位、与那国町は64億円で33位。宮古島市は1602億円で7位、多良間村は66億円で32位。
一人当たり市町村民所得は、与那国町が県内3位だったほか、竹富町が254万千円で12位、石垣市が242万9千円で18位。宮古島市は214万千円で県内で32位、多良間村は226万4千円で25位。多良間村の増加率は23・3%で最も高かった。県平均は227万3千円。