八重山出身初の国際ロータリークラブ第2580地区ガバナーの新本博司氏=白保出身=が4日午後、石垣ロータリークラブを公式訪問し、アートホテル石垣島で講演を行い、「人を信頼しない」「自分さえよければいい」という現代社会の風潮に触れ、ロータリー創立起源などを引用し「人を助けることで自分も幸せにする」というロータリークラブの中核的価値の重要性を強調した。
同氏は7月1日、2019~20年度の同地区ガバナーに就任した。同地区は東京都北部の中央分区(71クラブ)と沖縄分区(11クラブ)のエリアで、会員数は2990人(7月1日現在)。
講演で同氏は八重山に触れ、活動を通して「石垣は住みよい・人情豊かと思ってもらえるようにしたい」と述べたほか、会員増強について、クラブに参加した時の「幸せ感」をどう実現するかであると話した。
さらに「ロータリーは世界をつなぐ」というフレーズを用いながら、経済格差や医療、治安など国連が挙げている「地球で人類を危うくする」17の項目を紹介。「世界中の住みよい環境に人が移動する時代」と話した。
同氏は1945年生まれ。専修大学法学部法律学科を卒業後、参議院議員秘書、㈱オートプラザ琉石代表取締役などを経て、現在㈱ドリームサポート沖縄代表取締役・社会福祉法人那覇市社会福祉協議会会長を務めている。