米海兵隊は6日、金武町の田んぼなどで見つかった物体は、訓練で使用した照明弾だと明らかにした。共同通信の取材に「われわれは地域の安全を重視しており、事態を深刻に捉えている」と回答し、照明弾を使った訓練は中止して原因を調査していることも明らかにした。
5日に照明弾が見つかった田んぼの近くでは、見回りをしていた同町伊芸区事務所職員らが6日、新たに二つの照明弾を見つけた。同事務所によると、二つはそれぞれ沖縄自動車道近くの木の枝と、農道のガードレールに引っ掛かっている状態で見つかった。農道には火薬のようなものが落ちていたという。
玉城デニー知事は6日、県庁で記者団に「一歩間違えれば県民の生命、財産に被害を及ぼす重大な事故につながりかねず、極めて遺憾だ」と述べた。原因究明と再発防止策を講じるよう求めるとともに、米軍や日米両政府に抗議する考えも表明した。
石川署などによると、5日午後、付近の男性が物体が落下してくるのを目撃した。同日見つかった物体は長さ約10センチ、直径約5センチの円筒状で、パラシュートが付いていた。総重量は約250グラムでけが人はなかった。署は近くの米軍キャンプ・ハンセンから発射された可能性が高いとみている。