教育 OKINAWA考古学(17) 西表島のマエドマリは内離島・外離島に囲まれた場所で、風や波の影響が少ない。帆船で貿易を行っていた時代には停泊地として最適な場所だったと思われる。 海岸や海底には近現代に至るまで多くの遺物が散布しており、相当な年月に渡り船の往来や人の利用があったとうかがえる。なお、近くには15世紀から18世紀頃の集落跡と考えられている上村遺跡がある。 一方、前回紹介した「正保国絵図」には港として記載されていない場所… 2022/07/02
教育 OKINAWA考古学(16) 前回に続き、生産遺跡の紹介。西表島の魚垣に関しては、沖縄県立博物館による総合調査報告書で詳しく調べられている。また、小浜島の北西海岸から南にかけて魚垣が確認されている。数が多いのは珍しいそうだ。 なお、下地島から伊良部島にまたがる魚垣は、宮古島市の有形民俗文化財に指定されている。なお、宮古島の大浦湾北方には石切場跡がある。長方形に切り出していたことがうかがえる(写真1)。 沖縄には、古くから利用さ… 2022/07/01
教育 OKINAWA考古学(15) 生産遺跡と呼ばれるものがある。ものづくりに関わったあとの残る遺跡のことで、具体的には製塩・製鉄・鍛冶・炭窯・鋳造・工場跡などである。 先島諸島の沿岸では数多くの生産遺跡が確認されている。建築物等に使用する石材を切り取った場所である石切場跡、潮の干満の差を利用して魚を獲る魚垣跡等などがそれだ。 魚垣は、海岸の一部を石積みにより囲む形が一般的だ。 満潮時には囲まれた部分に魚が入ってきて、干潮時になると… 2022/06/30
教育 OKINAWA考古学(12) 前回の続き。読者からの質問で二番目に多かったのが「勝手に持って帰ったら捕まるのだろうか」というもの。 そもそも、海底の遺物を持ち帰るというのは、「落とし物を拾う」行為に相当する。陸上で物を拾えば警察に届けるのが義務だ。では水中の場合はどうか。 まず、海岸等に有価物(割れていない皿や壺など)が漂着した場合は、遺失物法の適用を受ける。一方、有価物が漂流物又は沈没品として回収された場合は、水難救護法の適… 2022/06/27
教育 うつぐみの精神引き継ぐ 竹富小学校が130周年 「祝130周年 飛び立て竹富小学校 輝け島の宝」をスローガンにした、竹富町立竹富小学校創立130周年式典が25日午前、同校体育館で開かれた。児童生徒、職員、PTA、地域住民らが集い、130年のあゆみに思いを馳せ、創立を皆で祝福した。 2022/06/26
教育 OKINAWA考古学(11) 連載開始からまもなく4カ月になろうとしているOKINAWA考古学。ここらで読者の皆様からのご質問に答えていきたい。多かったのが、この質問だ。 「掲載されている写真は難破船の残骸や割れた陶磁器などがほとんどだが、割れていないものが見つかった例はないのか?」 「海底遺跡の調査の歴史は新しく、まだまだ分かっていないことが多い。海底の遺物についても、どのような状態で見つかったのか。他に遺物はないのか。散布… 2022/06/26
教育 OKINAWA考古学(10) 先週に引き続き、沖縄本島うるま市沖合の南浮原島の海底に眠る難破船の遺物の紹介。沖縄県立埋蔵文化財センターの調査によると、海底の砂の中から船釘が2本露出しており、木製の船体の一部が残っていることが推察されるという。 また、海底の岩の間には透明なガラス製品や、鳥を模した装飾品などが見つかっている(写真1)。いつ頃の船なのか興味深い。 現場からは船体を安定させる重りとして使用されたバラストも見つかってい… 2022/06/25
教育 OKINAWA考古学(8) 多良間島北西部・高田海岸沖の海底遺跡。この海域で座礁・難破したオランダ商船ファンボッセ号の残骸と考えられる多量の遺物が確認されている。中国産陶器や、船の銅釘(写真1)、転覆を防ぐバラスト(重し)も見つかっている(写真2)。 なお、中には、用途の特定できない銅製品の破片も見つかっている(写真3)。一体、船のどこの部品だったのだろうか(写真提供=沖縄県立埋蔵文化財センター。同センター調査報告書第52集… 2022/06/23
教育 OKINAWA考古学(7) 先週お知らせした、多良間島北西部の高田海岸。難破したファンボッセ号は、上海からシンガポールに向かう途中だったとされている。沖縄県立埋蔵文化財センターでは、写真左奥に見える2つの岩の近くの海底で遺物を多数確認した。恐らく、この近くで座礁したのだと考えられる。 その1つが、中国産青花皿。絵付けが消えかけており、割れた部分が丸くなっていることなどから、海底で何度も摩擦を受けていたようだ。難破さえしなけれ… 2022/06/22
教育 OKINAWA考古学(5) 潜水調査では、遺物が確認出来た場所に目印をつけ、散布している範囲を調べる(写真1)。海底に半分以上埋没している場合もあり、砂を払って遺物の確認を行ったり、2人がかりで連携を取りながら、GPSで位置記録を取ったりする。潜る時間が長くなるのも、むべなるかなだ。 ともあれ、努力の甲斐もあって、来間島沖の海底では、中国産青花皿、青磁碗、青磁香炉などを特定できている。大型の壺類も積んでいた船もあったと推定さ… 2022/06/20
教育 OKINAWA考古学(4) 宮古島南西に位置する小さな島、来間島。西部の海岸(写真1)には、16世紀前半と考えられる中国産陶磁器が多数確認されている。内面に十字花文が描かれた青花皿も漂着していた。浜辺の散歩が楽しくなりそうである。 海底も同様だった。沖縄県立埋蔵文化財センターが調査したところ、青花を中心に青磁・白磁・褐釉陶器などが見つかったのだ。琉球王国の全盛期には、中国と琉球との間に多くの貿易船が行き交った。同時期の県の陸… 2022/06/19
教育 沖国大創立時の「難産」語る 大濱信泉氏の音声新発見 石垣市出身の法学者で、元早稲田大学総長の大濱信泉氏(1981~76)が73、74年に開かれた沖縄国際大学の式典に出席した際の音声と写真が新たに発見された。音声では、72年に既存の大学2校が統合して同大が誕生した際、仲介役として奔走した経緯を振り返り「(自分は)産婆役だった)「流産させようと思ったこともあった」などと語っている。3日、前津榮健学長が石垣市教育委員会を訪れ、音声と写真のデータを﨑山晃… 2022/06/04
教育 【50年のあしあと②】校長権限で国旗掲揚断行 教員団体は「自然消滅」 元校長・鳩間昇さん ■幻の復帰記念メダル 沖教組八重山支部は米軍基地を残したままの復帰に反発した。政府は1972年4月、復帰記念メダルを製作し、各学校を通じて子どもたちに配布を依頼したが、沖教組は拒否した。 復帰を祝う立場の鳩間さんは、当然のこととして自らが担任するクラスにメダルを配布した。「他のクラスの子どもたちは受け取らなかったと聞いている。あのメダルは今、どこかで積み上げられたままになっているのではないか」と苦… 2022/05/28
教育 【50年のあしあと①】日の丸掲げて復帰行進 仲間と新たな教員団体 元校長・鳩間昇さん 小中学校イベントでの「日の丸」掲揚は現在では当たり前の光景になったが、1999年の国旗国歌法制定以前は、学校現場で県教職員組合(沖教組)の激しい反対運動もあった。そうした中、元小中学校校長の鳩間昇さん(84)=石垣市平得=は現役時代、一貫して「日の丸」掲揚を推進してきた硬骨の教職員だった。 ■純粋な復帰運動 琉球大農学部卒業後、1960年に教員になり、理科教育などを担当した。当時、沖縄の日本復帰運… 2022/05/28
教育 児童虐待相談、20年最多231件 市民の問題意識向上で 石垣市 子どもの健やかな健康を国民全体で考えようと「児童福祉週間」が5日から始まる。石垣市のまとめによると、2020年の児童虐待相談件数は231件で過去最多になり、21年度もほぼ同様の高い水準で推移している。児童虐待に対する市民の意識が高まり、従来は虐待と認識されていなかったケースも含めて問題化されることが増えたためと見られている。市子ども家庭課は、子育てに困った場合「相談してほしい」と呼び掛けている。 … 2022/05/05
教育 「ひたちなかと石垣のかけはしに」 茨城から八重高入学 西野心愛さん 茨城県ひたちなか市立佐野中学校から西野心愛(ここあ)さん(15)がこの春、八重山高校に入学した。心愛さんは、ひたちなか市石垣市友好都市市民の会(松本光栄会長、会員50人)で事務局長を務める祖父の西野滋夫さん(73)と一緒に2歳から石垣島にほぼ毎年訪れており、進学を機に八重山高校への受験を決意。見事合格し、8日午後、滋夫さん、母・真澄さんと中山義隆市長に合格報告した。 2022/04/10
教育 コロナ禍の春 400人余巣立つ 県立高校で一斉に卒業式 県立高校の卒業式が1日、八重山の4高校で行われた。各高で新型コロナウイルス感染対策が徹底され、八重山高校222人、八重山商工高校117人(定時制含む)、八重山農林高校84人、八重山特別支援学校4人の計427人の卒業生が、新しい進路への希望を胸に、慣れ親しんだ学び舎を巣立った。 2022/03/02
教育 通信制高校 来春に開校 石垣市に校舎、原則オンライン 専門学校などを運営する学校法人医学アカデミー(本部埼玉県)の穂坂邦夫理事長は2日、石垣市役所で記者会見を開き、市内に通信制高校の設置を目指す方針を発表した。2023年4月1日の開校に向け、市と連携して手続きを進める。 2022/02/03
教育 給食、異物混入など3件 学校配膳室の改善訴え 石垣市 石垣市の3小、中学校で、7月から11月にかけ、給食に木材が混入したり、食材周辺から虫が発見されたケースが3件確認されていたことが分かった。14日の市議会一般質問で米盛初恵氏が取り上げ、3校とも給食を一時保管する配膳室の衛生状態に問題があると指摘。市教育委員会に対し、早急な改善を要請した。 米盛氏によると、給食への異物混入などがあったのは7月、9月、11月で、それぞれ異なる学校だった。 7月は米飯の… 2021/12/15
教育 石垣に通信制高校設置へ 医療系大学への進学推進 23年4月開校計画 石垣市で、インターネットによる通信制高校を設置する計画が進んでいることが13日分かった。市によると、埼玉県の学校法人が2023年4月の開校を目指し、来年秋ごろ、県に設置許可を申請する予定。通信制高校では医療系大学や専門学校への進学を推進し、将来的には大学を設置したい意向も示しているという。市は通信制高校の拠点として、IT企業支援センター(新栄町)を賃貸する方向で検討している。 2021/12/14