カテゴリー:コラム

  • 【視点】天皇ご一家来県 悲劇の記憶癒やす

     戦後80年の節目に合わせ、天皇・皇后両陛下と長女愛子さまが4、5の両日、沖縄を訪問された。  天皇・皇后両陛下の訪問を「行幸啓」という。天皇陛下の沖縄訪問は皇太子時代を含め7回目、天皇・皇后両陛下での沖縄訪問は2回目…
  • 【視点】農相発言 庶民感覚との乖離に驚く

     江藤拓農相が「米は買ったことがない。支援者がたくさん下さるので、家の食品庫に売るほどある」と発言し、石破茂首相に更迭された。国民が米価の高騰に苦しむ中、政治があまりに庶民感覚と乖離していることに驚く。農相は本当に米を買…
  • 【視点】沖縄と本土 分断ではなく協調を

     「復帰っ子」は1972年、沖縄が日本に復帰した年に生まれた人たちで、沖縄では今でも、一種の特別な存在として扱われている。沖縄県民にとって復帰とは、長い沖縄の歴史の中でも、また一人ひとりの個人としても、それほどに強烈なイ…
  • 【視点】尖閣 徐々に間合い詰める中国

     石垣市の尖閣諸島周辺で、恒常化している中国海警局艦船の領海侵入に加え、艦載ヘリの領空侵犯も発生した。尖閣諸島は日本固有の領土であり、日本が実効支配しているが、中国側も日本領の侵奪に向け、徐々に間合いを詰めている。海上保…
  • 【視点】今年も前進しない改憲論議

     米軍基地問題の根本的な問題は何か。そう問い直すと、日本の安全保障を事実上、米国に委ねているという国のあり方に行きつく。  日本がそのような国になっているのは、ほかならぬ憲法にこう書いてあるからだ。「平和を愛する諸国民…
  • 【視点】「オール沖縄」存在意義失われた

     「オール沖縄」勢力の連敗ドミノが止まらない。  うるま市長選は自公が推す現職、中村正人氏が玉城デニー知事に支援された元県議、照屋大河氏らを破って再選を決めた。県内11市で「オール沖縄」勢力の市長がゼロという状況は今後…
  • 【視点】「方言文化」継承の意義

     方言を使った者に対する罰として首にかけられる「方言札」が、明治から沖縄の学校現場で使われていたことはよく知られている。方言撲滅運動は、沖縄と日本本土の一体化に向けた政策として進められた。  そんな「弾圧」にもかかわら…
  • 【視点】佐賀県知事訪問 町民の励みに

     台湾有事を念頭に、政府によって与那国町民の避難先に想定されている佐賀県の山口祥義知事が同町を初訪問した。与那国町は台湾に近い日本最西端の国境の島で、住民は他の自治体にもまして台湾有事の可能性を懸念している。避難先の首長…
  • 【視点】「自国第一主義」の潮流

     トランプ米政権が全世界からの輸入品に課す「相互関税」が発動された。当面は一律10%だが、米国は9日には、貿易赤字の大きい国や地域の税率を引き上げる。世界最大の経済大国が「貿易戦争」の火ぶたを切ったとも思える状況だ。 …
  • 【視点】思考停止では命救えぬ

     政府は台湾有事を念頭に、国境に近い先島諸島の5市町村住民を九州に避難させる計画を公表した。  住民としては、できれば考えたくない事態である。だが考えることを拒否して思考停止になっては、万一の事態で救える命も救えなくな…
  • 【視点】米軍跡地利用 全県的な議論を

     宜野湾市で行われた開所式では、出席者から米軍基地跡地利用の「モデルケース」という言葉が何度も飛び交った。約15・5㌶の旧米軍キャンプ瑞慶覧西普天間住宅地区跡地(同市)が、琉球大学病院、同医学部の移転新築で「沖縄健康医療…
  • 【視点】トランプ氏発言 米国頼みへの警鐘だ

     トランプ米大統領は「米国は日本を防衛しなければならないが、日本はわれわれを守る義務はない」「日本は大もうけしている」と述べ、日米安保条約への不満を表明した。  この直前には米国防総省幹部が、日本は防衛費を国内総生産(…
  • 【視点】高まる防災意識 進まぬ対策も

     津波に街が吞み込まれる光景をテレビで見て、反射的に「明和の大津波もこうだったのか」と思った。東日本大震災は、八重山の人々が語り継いできた大災害のトラウマを再び目覚めさせた。  あれから14年経った現在も、私たちは東北…
  • 【視点】不透明感増す停戦のゆくえ

     首脳同士がカメラの前で激しく口論する前代未聞の展開になった。世界が注目した米国のトランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の会談だ。  ウクライナ戦争では米ロが停戦交渉に乗り出しているが、当事国であるウクライナが…
  • 【視点】米艦船入港 16年前とは一変した

     隔世の感がある。2009年に米海軍の掃海艇が初入港した石垣港には反対派が大挙して港に押しかけ、乗組員らの上陸を阻止するため「人間の壁」をつくって出入口を強行封鎖した。乗組員らは正面から反対派を突破し、現場は大混乱になっ…
  • 【視点】「特定利用」なぜ3施設だけか

     沖縄県が新石垣空港、宮古空港、中城湾港の「特定利用空港・港湾」指定に同意する方向で検討を始めた。地元自治体からも空港・港湾機能の強化を求める声が上がっており、県がようやく同意に前向きな姿勢を示したことは評価できる。 …
  • 【視点】人命の損耗止めるのが最優先

     ロシアとウクライナの戦争停止に向け、米国とロシアの和平交渉が開始される。ウクライナや欧州抜きで進む協議には警戒の声が上がるが、バンス米副大統領はウクライナのゼレンスキー大統領との会談で「戦争を終結させ、永続的な平和を追…
  • 【視点】存在意義問われる県の米事務所

     沖縄県議会は、県が提案した2025年度一般会計当初予算案約8894億円を審議せず、差し戻す動議案を自民、公明の賛成多数で可決した。議会が当初予算案の審議を拒否するは初めての事態という。  当初予算案には、地方自治法な…
  • 【視点】戦後80年 平和構築に目を向けよう

     沖縄戦当時、旧日本陸軍が首里城地下に建設した第32軍司令部壕の第一坑道入り口が報道陣に公開された。  地表から約6㍍下の発掘現場では、当時の床板、坑木(柱)などの痕跡が生々しく残っている。80年前、極限状態にあった日…
  • 【視点】全島避難 住民の理解不可欠

     有事に備え、万全の体制を構築している姿を示すことは、有事を防ぐ有効な手段にもなる。国、沖縄県、県内市町村の国民保護共同図上訓練が1月30日、県庁で実施された。  他国からの武力行使を想定し、先島諸島の住民や観光客約1…

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