視点 【視点】新型コロナとの戦い長期戦に 新型コロナウイルスの感染拡大がなお続いている。石垣市では、かりゆし病院でクラスター(感染者集団)が発生し、同病院関係者の感染者数は20日時点で33人に達した。 県全体の感染者数も人口比で全国1位が続いており、県は全県に注意報を出した。依然、警戒を緩めることができない状況だ。 沖縄は4月ごろから「第1波」、7月ごろからは、いわゆる「第2波」に襲われた。これから冬に向けて「第3波」の可能性にも備… 2020/10/21
視点 【視点】厳しい関係続く菅政権と玉城県政 玉城デニー知事が7日、首相官邸で菅義偉首相と会談した。両者の顔合わせは菅首相の就任後初めてだったが、沖縄振興で連携する姿勢を確認しただけで、会談は約5分間で終わった。 知事が首相と面会すること自体が異例なので、5分間を長いとも短いとも評価はできない。ただ玉城知事や翁長雄志前知事が安倍晋三前首相と会談した際は、報道陣に冒頭が公開され、両者が握手している写真などが撮影されるのが常だった。今回はそれ… 2020/10/17
視点 【視点】不祥事続発、市は猛省を 石垣市役所は今、どうなっているのか。市民の呆れ顔が見えるようだ。 今年に入り、職員による公金着服が立て続けに3件も発覚した。前代未聞の異常事態だ。 市は今月15日、市民保健部の男性職員が首里城再建の義援金など計501万円を着服していたと発表した。県民の関心が高い首里城絡みで、金額が大きいこともあって、全国的なニュースになった。 6月には小学校の臨時事務職員が給食費214万円を着服、7月には… 2020/10/16
視点 【視点】米の対中姿勢 討論会で見えず 米大統領選で第1回の候補者討論会が行われ、共和党の現職トランプ氏と民主党の前副大統領バイデン氏が直接対決した。貿易や人権問題などで米中対立が深刻化しているというイメージを抱いている日本人にとって意外だったのは、外交、とりわけ対中政策が討論会のテーマにならなかったことだ。 トランプ氏は新型コロナウイルスの感染拡大に関し「中国のせいだ」と対中批判を何度か口にしたが、バイデン氏からこの種の発言は一切… 2020/10/08
視点 【視点】就任2年 難局続く玉城県政 玉城デニー知事は4日、就任から2年となり、任期の折り返しを迎えた。最大の公約に掲げる米軍普天間飛行場の辺野古移設阻止は展望を見い出せないままだ。新型コロナウイルスの感染状況は人口比で全国最悪の状況が続き、経済の柱である観光産業は大打撃を受けた。知事が政治的リーダーシップ発揮し、困難な局面をどこまで打開できるか問われる。 辺野古移設を巡っては、予定地の軟弱地盤を改良するため、国が設計変更を県に申… 2020/10/06
視点 【視点】詭弁では世界の信頼得られず 米ワシントン大の研究者らは、2035年に中国の経済規模が米国を抜き、世界トップに立つと予測した。中国の指導者に対しては、21世紀の超大国にふさわしく、世界に範を示すような言動を期待したい。だが孔鉉佑(こう・げんゆう)駐日大使が在日中国大使館のホームページに掲載した日本国民への談話を読むと、他国に対する強圧的な振る舞いの正当化と詭弁(きべん)に満ちあふれており、現状の中国が世界各国の信頼を得られる… 2020/10/03
視点 【視点】「自殺の連鎖」に高まる懸念 芸能人の自殺と見られる訃報が相次いでいる。7月以降、俳優の三浦春馬さん(30)、芦名星さん(36)、藤木孝さん(80)と続き、今月27日には竹内結子さん(40)が死去した。会員制交流サイト(SNS)による誹謗中傷の後に死去したプロレスラー木村花さん(22)の例もある。有名人の自殺は社会的影響が大きく、今後も一般人も含めた自殺の連鎖に懸念が高まる。 加藤勝信官房長官は28日の記者会見で、7月以降… 2020/09/29
視点 【視点】「ウィズコロナ」で観光再起動 新型コロナウイルスの新規感染者は、現在でも連日のように確認されている。しかし、ある程度の感染者発生はやむを得ないものと受け止め、重症化しやすい人を守る取り組みに重点をシフトする「ウィズコロナ」(コロナと共に)という考え方も定着しつつある。 県が独自に出した緊急事態宣言は5日に解除された。これを受け玉城デニー知事は今月上旬、観光客向けのメッセージ動画を公開した。 この中では「皆様に安全安心を感… 2020/09/24
視点 【視点】新党、地方に光当て現実的な議論を 立憲民主、国民民主両党などの合流新党の代表選で、立民の枝野幸男代表(56)が国民の泉健太政調会長(46)を破り、初代代表に選出された。自民党に代わる政権の選択肢となるか注目される。 ただ枝野代表の発言を聞いていると、時を同じくして実施されている自民党総裁選に比べ「地方」への言及が少ないことが気になる。 枝野代表は代表戦で、政策の柱として、新自由主義から個人を重視する立憲主義への転換、公文書管… 2020/09/12
視点 【視点】独裁、強権まかり通る世界 世界で権力者が政敵を弾圧したり、報道の自由を抑え込もうとする動きが顕在化している。民主主義や自由を享受している国は一部に過ぎない。独裁や強権が堂々とまかり通る国際社会の現実を直視する必要がある。 ロシアでは8月、反体制派の指導者ナワリヌイ氏が国内の空港でお茶を飲んだあと、機内で突然意識を失った。ナワリヌイ氏が搬送されたベルリンの病院は、神経剤などに使われるコリンエステラーゼ阻害剤を検出したと発… 2020/09/11
視点 【視点】自民総裁選 3氏、地方に熱い思い 次期首相を決める自民党総裁選は8日告示され、石破茂元幹事長(63)、菅義偉官房長官(71)、岸田文雄政調会長(63)の3人が立候補を届け出た。14日投開票される。所信表明の演説会では、3人とも地方重視、東京の一極集中見直しに言及した。それぞれに沖縄との関係が深い3人でもあり、誰が当選するにせよ、沖縄や離島の振興に力を発揮する新政権の発足に期待したい。 石破氏は地方創生担当相の経験があり、選挙で… 2020/09/10
視点 【視点】「第3波」には十全の備えで 県は6日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて発令していた独自の緊急事態宣言を解除した。だが人口10万人当たりの新規感染者数は全国最悪が続き、死亡者の報告も連日途切れない。いわゆる「第2波」のヤマは越えたのかも知れないが、引き続き「第3波」へ十全の備えが必要だ。 県内では感染者の急増で、医療機関の逼迫(ひっぱく)が大きな問題になった。要因の一つに、看護師が不足し、稼働できる病床が減少したことが… 2020/09/08
視点 【視点】現政権の沖縄振興継続を 安倍晋三首相の辞任表明後、自民党内では次期首相の選出に向け、総裁選をにらんだ動きが慌ただしくなった。誰が次期首相に就任するかは、沖縄の2大テーマである経済振興と米軍基地の負担軽減の行方にも大きく関わってくる。 安倍政権は沖縄振興に関し、任期中、仲井真弘多元知事と約束した毎年度3千億円台の振興予算を確保し、市との自由度が高い一括交付金の制度も維持した。 県や各市町村で長年の課題とされながら、な… 2020/09/01
視点 【視点】沖縄と縁深かった首相 史上最長政権を実現させたばかりの安倍晋三首相が28日、辞意を表明した。歴代首相の中でも、とりわけ沖縄や八重山と縁が深い一人であり、その存在感は大きかった。 沖縄の最大の課題である米軍基地問題では、日米合意に基づいた基地の整理縮小を推進し、北部訓練場の過半となる約4千㌶の返還を実現した。復帰後最大の面積であり、安倍政権下で基地負担軽減は一定程度進んだ。 普天間飛行場の辺野古移設は翁長雄志、玉城… 2020/08/29
視点 【視点】住民投票で決められるのか 石垣市平得大俣地区への陸上自衛隊配備の賛否を問う住民投票実施を市民30人が市に求めた訴訟で、那覇地裁は27日、訴えを却下した。住民投票の実施は、訴訟の対象となる行政処分には当たらないという判断だ。おおむね常識的な判決といえる。 中山義隆市長は16年12月、自衛隊配備の受け入れを表明。防衛省は500~600人規模の隊員を置く計画で、19年3月に駐屯地の造成工事に着手した。 今回は陸自配備計画を… 2020/08/28
視点 【視点】感染拡大 事実に基づく検証を 沖縄の新型コロナウイルス感染状況は、1カ月近く人口比で全国最悪が続いている。なぜここまで状況が悪化したのか、ファクト(事実)に基づく客観的な検証が必要だ。だが実際には、感染状況に関する肝心なデータがあやふやだったり、感染拡大の要因として、憶測ばかり広がっている傾向があるのが気がかりだ。 県が「重症患者」の基準適用を誤り、重症患者の数を過少に発表していたことが判明した。 国の基準では、重症患者… 2020/08/27
視点 【視点】「第1波越えた」という誤信 玉城デニー知事は13日、新型コロナウイルスの警戒レベルを、最高の「感染蔓延(まんえん)期」に引き上げ、県独自の緊急事態宣言も2週間延長すると発表した。一方で来県自粛要請には踏み込まず、従来通り観光客の受け入れを続ける姿勢を示した。 感染急拡大で医療機関の逼迫(ひっぱく)が深刻化し、14日現在で医療機関の病床は9割以上埋まっている。入院も宿泊施設の利用もできず、自宅療養を余儀なくされている感染者… 2020/08/15
視点 【視点】検査拡大路線、沖縄では破綻 「疑わしい人すべてに、検査、検査、検査だ」。3月、新型コロナウイルスの感染拡大阻止に向けて検査の徹底を訴えたのは、WHО(世界保健機関)のテドロス事務局長だ。 だが玉城デニー知事は今月7日、PCR検査の対象を見直すと発表した。重症化リスクがある人を除き、無症状者は濃厚接触者であってもPCR検査はしない。「緊急的な措置」としているが、全国で当然のように推し進められてきた「検査拡大路線」が、沖縄で… 2020/08/11
視点 【視点】沖縄と被爆地、ともに平和希求 1945年8月6日、広島に原爆が投下されてから75年経過し、広島市では平和記念式典が営まれた。 戦争被害というと県内では沖縄戦のイメージが強いが、原爆の惨禍も日本人として決して忘れてはいけない歴史だ。午前8時15分、人類史上最初の原子爆弾が炸裂した。広島市のホームページによると、同年末までに約14万人が死亡したと推計される。 今年は7月29日、放射性物質を含んだ「黒い雨」巡る広島地裁の判決が… 2020/08/07
視点 【視点】「第1波」上回る大波到来 県内離島の新型コロナウイルス感染状況は、新たな局面を迎えたようだ。石垣島に続き宮古島でもクラスター(感染者集団)が発生し、小規模離島の竹富町でも、初めて西表島在住者の感染が確認された。石垣市や竹富町独自の緊急事態宣言が出た4月ごろの「第1波」を上回る大波が到来したと見るべきだ。 感染の急拡大は、緊急事態宣言が解除されたことで「第1波」を乗り切った、という国民の過信、慢心、気の緩みが背景にありそ… 2020/08/06