玉城氏への選挙妨害相次ぐ 陣営、県警に対応強化を要請
玉城氏の演説中に叫びながら詰め寄る妨害が目撃された=8月29日午後、那覇市内(一部加工しています)
9月13日投開票の沖縄県知事選に立候補している玉城デニー氏(66)の街頭演説に対し、妨害行為が相次いでいる。玉城氏の選挙母体「県民と歩む会」の幹部は31日、県警本部を訪れ、選挙妨害への対応強化を要請した。
8月29日、那覇市内で開かれた女性局決起集会では、玉城氏の演説中、男性が「高校生が死んでんだぞ。ちゃんと向き合え」などと叫び、辺野古沖船転覆事故で死亡した女子生徒の顔写真を掲げ、玉城氏に詰め寄った。県警の警察官数人が制止した。
男性は他の玉城氏の演説会場にもたびたび現れ、同様の行為を繰り返しているという。玉城氏が支援者との握手を取りやめたり、妨害者が待ち構えていることが確認された場所では演説自体を取りやめたりするなど、選挙活動への影響も出ている。
新垣邦男事務総長は「選挙妨害があからさまに行われている。これでは選挙にならない」と訴え、選挙戦終盤を前に妨害行為がエスカレートしないよう、明確な選挙妨害について徹底した対応を求めた。「沖縄でこれほどの選挙妨害はなかなかなかった。選挙のあり方そのものが問われている」と強調した。
同会弁護団の仲山忠克事務局長は「現在の妨害は選挙の公平性を害している。言論の自由を超えた犯罪行為だ」と指摘。今後は同会内でも、警備体制を強化する考えを示した。
山内末子事務局長は、他にも数人が集まり、妨害行為を行っている事例があると明かした。候補者や有権者が萎縮し、選挙への不信感につながりかねないと懸念。「県民との触れ合いもできなくなっている由々しき事態だ」と訴えた。
同会は、妨害者による「共産党は人殺しだ」との発言について刑事告訴する予定だという。