第十一管区海上保安本部によると、石垣市の尖閣諸島周辺では24日、中国海警局の艦船「海警1302」「海警1401」が領海侵入を続け、魚釣島周辺の領海内で操業している日本漁船1隻に独自の主張をしながら近づこうとしている。中国艦船は尖閣周辺で21日から侵入を続けており、侵入時間は24日午前10時過ぎ、過去最長を記録した。
侵入時間の過去最長はこれまで、2023年3月30日から4月2日にかけて記録した80時間36分だった。
日本漁船に接近しようとする中国艦船の活動について、海保は「国際法違反」としている。漁船の周辺に巡視船を配備し、中国艦船の接近を阻止して漁業者の安全を確保している。
尖閣周辺で中国艦船が領海侵入したのは4日連続で今年7日目。領海外側の接続水域では「海警1304」「海警1305」も航行を続けており、尖閣周辺での中国艦船の航行は126日連続。中国艦船は4隻とも機関砲を搭載している。