沖縄防衛局、石垣市に謝罪 米軍の訓練、事前に把握せず

知念副市長と面談後に米兵との面談に向かう沖縄防衛局の担当者=16日午後2時すぎ、伊野田漁港

 米空軍が石垣市の伊野田漁港で救難艇を利用した訓練を行った件で、知念永一郎副市長は16日、市役所を訪れた沖縄防衛局の担当者に対し、訓練を事前に把握していなかったとして抗議した。防衛局側は「詳細を把握しておらず、迷惑をかけた」と謝罪した。

 訓練は6月24日、米側を代理する市民が港湾の使用許可を市に申請し、市は今月3日に許可した。この時点で米軍の訓練が行われることは認識しておらず、知念氏は防衛局側に対し、米側が市に直接申請すべきだったとの考えを示した。
 その上で①米軍の訓練は防衛局が情報を把握し事前に情報提供を行うべき②港湾の使用は実施主体の団体名で申請する③米側には単独での訓練を控えるよう求めるーことなどを要請した。
 防衛局の担当者はこのあと伊野田漁港に向かったが、対応した米兵は「司令官が不在」として面談に応じなかった。滞在時間は数分程度だった。
 伊野田漁港では16日、米側が設置したプレハブ小屋で4人ほどの米兵が待機したが、救難艇をチェックするため外に出ただけだった。救難艇2艇の出港もなかった。
 輸送機を使い石垣空港から搬入された民生品のトラックと、船舶けん引用の機材も港湾内に駐車していたが、使用されていない。
 市の担当者は午前9時半ごろに漁港に訪れて現場を確認。5分ほどで離れ、米兵と接触していない。

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