2018~19年度の2年間、石垣市教育委員会指定の道徳教育推進研究校となっている明石小学校(金城通彦校長)が13日午後、公開授業と2年間の研究発表を同校で行なった。八重山郡内の小中学校教諭ら約40人が参加し、同校の取り組みを通して、道徳教育のあり方について考え、成果と課題を共有した。
同校は「子どもの主体的・対話的で、深い学びをつくる授業の工夫~道徳科における言語活動の充実~」を研究テーマに、重点目標を「親切・思いやり」として研究を進めた。
2年間の成果として▽研究仮説を意識して研究を進めることで、職員のベクトルを揃えることができた▽道徳科の時間だけでなく、各教科や学校行事等でも道徳的視点でとらえるようになった―などがあった。
課題として▽児童同士の問い直しや対話を広げるための手立てを工夫する▽改善の指針や教材等を蓄積し、活用を広げていく―などが残った。
公開授業は3・4学年と5・6学年がそれぞれ合同で行なわれ、どちらも「親切・思いやり」を内容項目とした教材で実施された。
授業後の意見交換会では各校教諭らがグループで授業の展開の改善点などを話し合った。
「児童は『親切な行動とは思いやりのある行動』と授業前から分かっていた。それなら『分かっているのにできないのはなぜか』『なぜ人を助けようと思うのか』などの発問でゆさぶって、考えを深められたのでは」という意見などが出た。
体育館では、県道徳研究会会長で、真和志小学校の松田敦子校長の講演もあった。