検査機器、八重山病院に届く 当日結果判明、感染拡大防止へ 検体採取「積極的に」 新型コロナ

八重山病院に到着したPCR検査機器と篠﨑裕子院長(中央左)、中山市長(同右)=1日(中山市長のツイッターより)

 新型コロナウイルスのPCR検査時間を約2時間に短縮できる島津製作所の検査機器が1日、県立八重山病院に到着した。2日には試薬キットが届き、同病院の検査技師による試験運用が始まる予定。7日の本格運用を目指す。検査結果が即日判明することになり、検体を沖縄本島に輸送する必要がなくなる。中山義隆市長は1日の記者会見で「感染拡大防止に非常に大きな力となる」と期待した。

 検査機器や試薬キットは約380万円で、購入費用は市が負担し、同病院に貸し出す形になる。
 従来は検体を石垣市で採取した場合、沖縄本島に輸送するため、結果判明まで2~3日を要していた。
 市によると、県も検査時間を短縮できる新たな検査機器を八重山を含む県内各地区に設置する方針を示している。しかし島津製作所以外の機材で統一する意向のため、設置時期は早くても6月下旬以降と伝えられたという。
 石垣市では既に4人の感染が確認されている。市は検査機器の迅速な運用開始を目指す観点から、県の事業導入を待たず、独自に機材の購入に踏み切った。
 中山市長は「仮に感染疑いの人が出ても即日、検査結果が出るので、濃厚接触者をすぐに調査できる」と強調した。
 県が検査機器を八重山病院に設置したあとは、市の機材を民間の医療機関に貸し出す方針。
 石垣市でのPCR検査拡大について、この日の市議会全員協議会で天久朝市市民保健部長は「八重山病院で検査が可能になるので、疑いがある人は積極的に検体を取りたい」と要件緩和に前向きな姿勢を示した。

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